「実家の運送業が不況で廃業。安定した職を求めて」
高校卒業後、実家の運送会社を手伝って、トラックの運転手をしていました。18歳から33歳までの15年間、4トントラックでかけ巡る仕事は充実していたものの、不況のあおりを受け、仕事量が激減、自主廃業することになりました。他の運送会社に勤めることも考えましたが、景気が回復する見込みもなし、天候に左右されることも多かったため、もっと安定した仕事を探そうと。一生続けられるよう、資格の本を読んでいるときに、理学療法士のことを知り、「人の手助けができる、この仕事がしたい!」と思いました。志望校の選択では学費に注目しました。家庭を持っていた私にとっては、少しでも費用の安い方がよかったからです。関西総合リハビリテーション専門学校(以下KRC)は他の学校に比べ、施設や授業内容が充実しているうえ、授業料が安かったこと、また私は利用していませんが、学費の免除もあるというのは、社会人学生にとって大きな魅力だと思います。
「ここで学べることは本当に幸せだと思った」
学校に入り、改めて先生方のすばらしさや街の風土の良さなど、勉強するために最高な環境であると実感。当時の学科長が、現役入学の若い人と社会経験のある人が共に学ぶことで、互いに啓発できるというお考えで、学校は年齢が違っても勉強しやすい雰囲気に満ちていました。
また日本のリハビリ界を牽引し、業界紙や専門誌に論文を発表されているような先生方から直々に講義を受けられることに驚きました。質の高い授業を受けて色々なことを知るうちに、学習意欲もどんどん湧いてきて、ずっとハンドルをにぎってきた私が15年ぶりの勉強についていけるだろうかという不安もすぐに消えました。周囲は資格取得という目的をもった意欲的な人たちばかりなので、モチベーションも上がります。ともに高め合い、助け合える友人がいたのは心強かったですね。講義に演習、実習や国家試験勉強…。息つく間もなかったような気がしますが、先生、友人、家族の支えもあり、充実した3年間を送ることが出来ました。
「資格を足がかりに人生設計を組んでいきたいと思います」
尼崎にある病院の理学療法士として、さまざまな原因から身体に障害を持つようになった患者さんに対して、基本的運動能力の回復を目的に、リハビリテーション指導を行っています。車椅子生活が決定していた人が歩行器を使って歩けるようになったり、寝たきりだった状態から立位訓練ができるようになり、自宅で生活を送れるようになったり…。患者さんが良くなられていくことに喜びや楽しみを感じ、とても充実した毎日を送っています。現在、さらにプロフェショナルな理学療法士を目指し、認定理学療法士の上位資格となる、専門理学療法士の資格を取る勉強を進めています。今より高度な知識・技術の資格取得はきっと今後の人生設計で、強い味方となってくれると思います。今、振り返ってみても、ドライバーから全く異なる世界へ飛び込んだ決断は正しい選択であり、「天職」に就いたと実感しています。自分自身も成長しながら、人の支えにもなれる、そんな魅力がこの仕事にはあると思います。
高校卒業後、実家の運送会社のトラック運転手に。建築資材の運送という特殊分野だったこともあり、天候に左右されるなど仕事が不安定なうえ、努力がそのまま収入につながらない場合も少なくなかった
実家が自主廃業。結婚し、子供も出来たこともあり、将来を見据え、安定した収入を得るためにも資格を取ろうとKRCへ入学。応援してくれる家族のためにも、必死で勉強に励む
理学療法士の国家試験に無事合格。KRCに特別講師としてきていたリハビリ専門医のいる田中病院へ就職
多くの患者の身体機能の回復の手助けをするうちに、「もっと理学療法について勉強したい!」と思い、専門理学療法士の資格取得を目指し勉強中。さらなるキャリアアップを図る
