言語聴覚士や理学療法士、作業治療士などの医療業界へ転職するための専門知識(資格)を学習する専門学校【関西総合リハビリテーション専門学校】


KRC YOUR STORY

故障の辛さを実感、プロ野球選手から理学療法士へ

春日伸介さん 理学療法学科

春日伸介さん


私が理学療法士になったのは・・・

「自身がお世話になった理学療法士を目指して」
ずっと野球が好きで、小さい頃から野球一筋でした。和歌山県立田辺高等学校時代は野球部でキャッチャーとして頑張っていたのですが、肩を脱臼したために、一時期ファーストへ。当時、地元にスポーツリハビリに精通する人がいなかったため、わざわざ大阪に住む治療師の従兄弟に和歌山まで来てもらっていました。その甲斐あって、3年生の夏の大会ではキャッチャーとして甲子園に出場。4番・キャプテンとしてベスト4の原動力になったことが認められ、ドラフト会議で指名を受けた西武ライオンズに入団しました。夏の大会後に肩は手術したのですが、プロ入りしてからも故障を繰り返し、あまり活躍できぬまま退団。野球を離れ、改めて何の仕事をしようかと考えた時に思い出したのは、親身になってくれた従兄弟や手術でお世話になった医療関係者たちの顔でした。「自分のような選手を助けたい。野球選手の怪我や故障を予防したい」という気持ちが強まり、理学療法士になる決意をしました。

3年間の専門学校生活で得たことは・・・

「豊富な実習で、患者さんに対する視野が広がりました」
関西総合リハビリテーション専門学校(以下KRC)では学科委員長を務めました。21歳と比較的若かったこともあり、現役で入学した学生と社会人学生をまとめていくよう、先生から指示されてのことです。遊びたい年頃の若い学生をときに叱咤激励し、社会人学生ならではの悩みをときに相談しあい、わきあいあいと楽しく、充実した毎日を送りました。
3年間の学校生活では、多くの臨床実習を通して、患者さんに対する視野が広がったことが大きかったですね。入学当初はスポーツ障害の治療を目指していましたが、実習でさまざまな患者さんの笑顔に触れるうちに、あらゆる人のニーズに応じて適用する知識や技法を修得したいと思うようになりました。スポーツ選手がより高いパフォーマンスを発揮するための支援はもちろん、障害を持つ方、高齢者に対する健康管理・身体機能を維持する関わりも持ちたい…外部施設での実習を通して、どんな療法士になりたいかという目的もより明確になったように思います。

今後の展望を聞かせてください

「色々な方向から理学療法士の可能性を追求していきたい」
学校時代の先輩が活躍しておられる病院で、理学療法士として働き、3年目を迎えます。今の病院は患者さんの層が厚く、技術的なことも社会的なことも勉強できる点が魅力ですね。理学療法士は患者さんの体の状態や性格、ライフスタイル、家の状況などあらゆることを把握した上で治療を行わなければならず、決して楽ではありませんが、患者さんと一緒に喜びあえる、とてもやりがいのある仕事だと思います。寝たきりだった患者さんが歩けるようになって退院されることになり、「ありがとう」「皆さんのおかげでよくなりました」と言っていただくと、もっと頑張ろうという気になります。
病院以外でも自分の知識や技術を役立てたいと、休日には野球のコーチも行っています。母校や地元の学校の学生たちに、関節の動きや筋肉のつけ方・使い方を組み合わせたトレーニングを行い、かつて自分が苦しんだ怪我の予防はもちろん、パフォーマンスの維持向上に結び付けたいと思っています。

社会人ならではの自己責任の強さがカギです。自分で資格を取ると決めた限りは何がなんでもやり切るという情熱や熱意があれば、不安なんて吹き飛びますよ。覚えなければいけないこと、やらなければならないことは多いですが、それを乗り越え、一人でも多くの方が理学療法士を目指してくれることを願っています。

キャリアアップストーリー

2002年

高校時代、野球選手としての活躍に影を落とす怪我。リハビリのために大阪から従兄弟を呼び、手術も兵庫県の病院で。地元・和歌山にスポーツ医療の専門家がいないことが残念で仕方がなかった

2004年

決意 高校卒業と同時に入った西武ライオンズを退団。野球を離れてから何をしようかと考えたとき、真っ先に思い浮かんだのが理学療法士の仕事。和歌山の田舎町ゆえに専門家がいないことに不満があった。ならば自分がなって、故郷に貢献できればと、専門学校に入り、資格を取得することを決意

2007年

充実 理学療法士の資格を取得。関西総合リハビリテーション専門学校の先輩が勤める田中病院へ就職

2011年

やりがい 病院勤めと並行し、大好きだった野球にコーチとして携わりながら、理学療法士としての可能性を模索する日々。動作を運学的に分析しアドバイスする理学療法士としての仕事にやりがいを感じている