言語聴覚士や理学療法士、作業治療士などの医療業界へ転職するための専門知識(資格)を学習する専門学校【関西総合リハビリテーション専門学校】


KRC YOUR STORY

人間にとって大切な「話す」「食べる」ことに一生、関わっていきたい

小野珠実 言語聴覚学科

小野珠実さん


私が言語聴覚士になったのは・・・

「漠然としていた人生設計に目標が見えた」
大阪の調理師専門学校卒業後、神戸のカフェレストランで調理師として働いていましたが、アトピーで体調を崩し退職。その後、お菓子作りの勉強が出来れば…とフランスに短期留学したものの、帰国後は友人に頼みこまれて営業事務のアルバイトを始め、やがて正規社員として働くようになりました。20代も半分を過ぎるころ、「自分は本当は何がやりたいのだろう、一生ずっと続けられる仕事って何だろう」と自問自答するように。自身のアトピー治療のこともあり、医療資格をとれる専門学校を探しているなか、関西総合リハビリテーション(以下KRC)で言語聴覚学士のことを知りました。もともと話すことは好きでしたし、医師や栄養士と共に嚥下治療も行う言語聴覚学士ならば、調理師の経験も活かせるのではと思いました。この道に進もうと目標を決めたあとは一直線、お給料のいい派遣社員として1年間みっちり働き、入学金・授業料などの学費を貯めて、念願の入学を果たしました。

人に恵まれた学校生活

「全力で応えてくださる先生方や志の高い仲間に感謝」
KRCは医療法人が母体であるため臨床実習施設がたくさんあり、すごく密度の高い授業が受けられるのが特徴です。26歳で入学し、高卒の若い人と社会人学生の年上の人、その中間的なポジションとして上の世代と下の世代を結び、最終的にはクラスみんなで助け合って、毎日ポジティブな気持ちで勉学に取り組めたと思います。入学当初は化学や物理など、言語聴覚学士に必要な基礎的な勉強についていけるかといった不安を持っていました。しかし仲間と年齢の差を越えて励ましあい、それぞれの得意な勉強の分野を教えあうことで、不安は消えて行きました。また言葉のセラピストを養成する学校だけあって、先生方は皆、とても話しやすく、不明点があればすぐ質問でき、的確なアドバイスをいただけたのも良かったですね。難しい国家試験に合格できたのは自分の力というより、先生や仲間、周りの助けがあったからこそ。この学校を選んで、本当に良かったと思います。

学校で学んだことが今、どのように活かされていますか

「コミュニケーション能力の大切さを実感する毎日」
現在、回復期病棟のリハビリテーション科の言語聴覚学士として働いています。入職してまだ1年なので、先輩方にフォローしていただく日々ですが、実際に働いてみて改めて人と人との心の通い合いが感じられる仕事だと思いました。患者さんはもちろん他職種との関わり合いもとても大事で、コミュニケーションの大切さを実感しています。個室でじっくりと患者さんと向き合うときも、訓練がストレスにならないよう細かく気を配ります。聞き役に徹していると「そうそう、私はそれが言いたかったのよ」と笑顔を見せてくださいます。だんだん変わっていかれる患者さんを見て、私もうれしい気持ちになり、それがまた患者さんに伝わって患者さんも少しずつ心を開いてくださって…そういうところにすごくやりがいを感じますし、小さなことが喜びとなってこの仕事を続けていけるのだと思います。今後も身体のケアだけでなく心のケア、双方に重点を置いて関わっていければと思います。

話せない患者さんと関わる言語聴覚学士は、患者さんの話したいことを聴きだすことが最も大事な仕事です。就職後、もう一度学生になることは時間面、金銭面から考えても多少なりとも勇気が必要だと思いますが、社会人を経験しているからこそ話題が豊富というメリットも。自信をもって挑戦してください。

キャリアアップストーリー

2000年

調理師専門学校卒業後、調理の仕事に就く。食べることが好きで選んだ道だが、自分の創意工夫がもっと仕事に活かされれば…と思う日々。思い切ってフランスに短期入学

2005年

迷い 帰国後は友人が営むブライダルギフトの会社にアルバイトとして入り、やがて正社員に。25歳を過ぎたころから、自分が本当にやりたい、一生続けられる仕事への転職を考え、資格取得を検討し始める

2007年

充実 KRCを見学し、「食べる」リハビリテーションの仕事もある言語聴覚士科に魅せられ、入学。年齢も出身も異なる同級生や、リハビリ医療の他学科の学生との交流によって、在学中からコミュニケーション能力の重要性、チーム医療の考え方を身につける

2010年

やりがい 言語聴覚士資格取得が認められ、小野市にある病院のリハビリテーション科に採用決定。合格しなければ内定取り消しだったので、試験に受かったときは喜びもひとしお。第二の社会人人生を好きな道でスタートできることに、やりがいを感じている